失業中や主婦の収入レベルでセブン銀行カードローンは利用できるか?
お金を借りたいという人の中には、失業中で収入が無かったり、主婦でちょっと生活費が足りないなどという人がいます。この人たちのように収入レベルが低い人は、お金を借りることができるのかということを、セブン銀行カードローンを例に調べてみました。
セブン銀行カードローンを利用するための条件、同社保証会社のアコムのキャッシング審査との関係、同社口座を開設するための条件などから、失業中で収入が無いと審査を通ることは難しいと考えられるのです。同社カードローンを利用するために、失業状態を脱して、少しでも収入レベルを上げなくてはなりません。
セブン銀行カードローンの3つの利用条件に「収入」は無い!?
お金を借りたいけれど、失業中だったり、勤め人ではない主婦にとっては、収入レベルがキャッシングする時のネックになるものと考えられます。実際にはどんな感じなのか、まずはセブン銀行カードローンを利用する場合の条件を見てみましょう。
No. | セブン銀行カードローンを 利用できる人の条件 |
---|---|
条件1 | 同社口座を持つ個人 |
条件2 | 契約時年齢が満20歳以上満70歳未満 |
条件3 | 一定の審査基準を満たし同社指定の保証会社の保証を受けられる |
以上のように、セブン銀行カードローンを利用するための3つの条件の中には、「収入」に関しての記載は無く、もしかしたら収入が無かったり少なかったりしても、お金を借りることができるのではないかとも思ってしまうのです。
でも、本当にそうなのでしょうか?
利用限度額を増やしたい時は2ヶ月以上様子を見られる!
セブン銀行カードローンを利用する場合の条件には、更にもう一つの注意コメントが付加されています。それは、3段階に設定されている利用限度額を、増額したいという時に、最初に契約した時から2ヶ月以上は増額を認めてもらえないというものです。
現実的には、たった2ヶ月で利用限度額の増額審査に通ることはまれで、1年くらいは良好な返済実績を確立しなければなりません。融資する側では、その期間で利用者の収入状況の変化・延滞などの金融事故の有無をチェックしているのです。
セブン銀行カードローンを利用できる人の条件の中に、「収入」ということが書かれていないからといって、収入レベルが低い人でも簡単にお金を借りられるという訳ではないようなのです。
セブン銀行カードローンの審査基準はアコムのキャッシングと同じ!?
セブン銀行カードローンを利用できる3つの条件のうち、条件1の同社の口座があることと、条件2の年齢制限については、ある程度理解ができるところです。しかし、条件3の保証会社の保証を受けられるとは、一体どういうことなのでしょう。
実は、銀行で取り扱うカードローンのほとんどは、融資希望者の審査を信用保証業務を担う「保証会社」というところに依頼しているのです。そして、その審査結果の連絡を受けて融資希望者に対して、契約・カード発行の是非を決定しているのです。
これら「保証会社」の多くは、キャッシング専門の消費者金融であったり、クレジットに強い信販系の会社あったりします。お金を貸す時の審査に精通している保証会社の保証を受けられるということは、それだけ融資希望者の信用が保証されるということになるのです。
セブン銀行カードローンでは、保証会社としてアコムに審査を依頼していることから、その基準はアコムのキャッシング審査に準じているものと考えられるのです。
アコムは三菱UFJフィナンシャル・グループの一員として、同グループの都市銀行「三菱東京UFJ銀行」・ネット銀行「じぶん銀行」、及び北から南まで多くの地方銀行と、カードローンの信用保証業務を行ない、現在でも拡大を目指しているのです。
アコムでは、カードローン貸付対象者を以下のように定めています。
- 20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方
- 当社基準を満たす方
この条件では、はっきりと「収入」が安定していて、返済能力があることに重点が置かれているのです。
キャッシングは収入さえあれば主婦でもできるが、失業中だとムリ!
アコムのカードローンに対する質問で、主婦・学生・パート・アルバイト・派遣社員でも契約ができるのか、というものがあります。この質問に対してアコムは、貸付条件をその回答としています。
また、就職が内定の段階でも申し込みができるのかという質問に対しては、アルバイトなどで安定した収入があれば可能としています。その段階では、それに見合った低めの融資額であっても、就職後に再審査を行って、増額することも可能だと言うのです。
つまり、主婦・学生など通常は収入の無い人であっても、パート・アルバイトなどで収入を得られるようになれば、アコムのカードローンを契約できる可能性が出てくるということなのです。そして、失業中の無職で収入がなければお金を借りられないのは当然で、アルバイトでもなんでも、なにかしらの収入源は必須ということです。
このことは、セブン銀行カードローンでも同様と考えられます。しかし、失業中の無職では収入が無いため返済能力はゼロと判断され、そこが問題となり、お金を借りられる可能性は非常に低くなってしまうのです。
【こちらも参考に】
セブン銀行のカードローンを利用したい主婦はまずは口座開設から!
セブン銀行の口座を持つには7つの条件をクリアする必要がアル!
セブン銀行カードローンを利用できる3つの条件のうち、条件1の同社の口座があることとについても、ある意味重要な意味を持っています。銀行口座を持っているということは、勤め人である個人の給料を出し入れする目的であることが多く、安定した収入があることの証明になるからです。
セブン銀行の口座を開設するには、以下のような7つの条件をクリアしなければなりません。
No. | セブン銀行の口座を 開設する条件 |
---|---|
条件1 | 日本国内居住6ヶ月以上 (一人一口座) |
条件2 | 個人名義のみ (事業性口座利用不可) |
条件3 | 15歳未満は本人確認書類 ・親権者署名が必要 |
条件4 | アルファベット・外国語文字の 氏名は当該氏名欄に記入 |
条件5 | 外国国籍の人は 「在留カードのコピー」が必要 |
条件6 | 外国の重要な公的地位にある(あった)人と その家族は個別手続きが必要 |
条件7 | 他のサービスの同時申込み: デビットサービスは16歳以上 ・海外送金サービスは18歳以上 ・ローンサービスは20歳以上 |
7つの条件を見ると、アルファベット氏名とか外国国籍など、外国人を関連した内容が多くなっています。口座を開設するにあたって、あまり収入に意識が向いていないようにも思えますが、実は職業や取引目的(口座の主な利用目的)を登録しなければならないこともあり、決して収入を気にしていないわけではないようです。
セブン銀行の口座開設の時に登録する職業には無職や主婦も含まれる!
セブン銀行カードローンを利用するための前提として、同社の口座を開設しなければならないわけですが、その時には職業の登録が必須となっています。その職業の分類は、以下のとおりとなっています。
- 会社員・団体職員
- 会社役員・団体役員
- 公務員
- 自営業
- 契約・派遣社員
- パート・アルバイト
- 主婦・家事手伝い
- 年金受給者
- 学生
- 無職
- その他
この内、主婦や無職も職業としての項目に数えられてはいますが、ずいぶんと低い位置に見られているのが現状なのです。
セブン銀行の口座を開設する時に登録する職業の分類順から、おおよそ収入レベルが高く安定している方から並べられているようにも見え、安定収入へのこだわりが感じられるのです。
失業中で無収入だと、セブン銀行カードローンでも審査通過は難しい!
消費者金融などの貸金業者には、「総量規制」と言って、キャッシングをする者に対して、その年収などの3分の1までしか貸付けできないという原則があります。利用者が他社での借り入れもある場合は、その残高に自社利用限度額を加算して計算する必要があるのです。
単純に、年収と借入可能額の何例かを見ると、以下のとおりとなります。
年収 | 借入可能額 (他社残高+利用限度額) |
---|---|
30万円 | 10万円 |
90万円 | 30万円 |
150万円 | 50万円 |
300万円 | 100万円 |
600万円 | 200万円 |
銀行にはこの「総量規制」は該当しないため、消費者金融よりも多額の借り入れが可能との間違った見方もあるようです。しかし、現実的にはどの銀行もこの「総量規制」に準ずるような基準で、利用限度額を決めているのが普通のようなのです。
セブン銀行カードローンにも、他の銀行同様に「総量規制」はかからず、10~50万円という低い利用限度額は簡単にOKが出そうではありますが、収入が少ないほど返済能力も低くなるため、低収入では審査を通るのが難しいのが現実なのです。
セブン銀行カードローンでは、審査で利用限度額が下がることもアル!
セブン銀行カードローンの利用限度額は、10万・30万・50万円の3段階あり、自分の収入などに合わせてその何れかを選択しなければなりません。ここで、充分に自分の経済状況を自覚して、それに見合った利用限度額を申請しないと、かえって審査を難しくしてしまうこともあります。
同社カードローンの申込みから契約までの流れの説明の中では、審査結果で申請された利用限度額からの減額、或いは利用NGの判断が下されることもあると、明確に記載されています。
セブン銀行カードローンでは、収入レベルによって返済能力の判断がされるためか、審査によって申請した利用限度額より少ない金額にされる場合もありますので、実際に契約を結ぶ時には、自分が希望した利用限度額になっているかどうかの確認が必要です。
一般的に、銀行カードローンの審査に通らないのは、次のような理由が考えられます。
- 貸付条件不足
- 申込みブラック
- クレジットカードのキャッシング枠
- 申込み内容の誤記載
当たり前のことですが、貸付条件をクリアしていることは、絶対に必要なことです。セブン銀行も他の銀行同様に、安定収入・年齢・保証会社の保証を審査のポイントにしているのです。
申込みブラックというのは、立て続けに複数の金融機関にキャッシング申請をしている状態、或いはその状態の人のことです。自分の収入レベルに見合わないところにキャッシング申請して断られ、月に3件以上も申込みし続けると、完全に「何か問題がある」ブラックだとの判断をされてしまいます。
クレジットカードのキャッシング枠というのも、少し盲点となっているところで、これも借入可能な額に加算されるため、当該金融機関での借入可能額が下がってしまうのです。使っていないクレジットカードのキャッシング枠は、設定額をゼロとしておくのが良いでしょう。
お金を借りるには、何と言っても「信用」が第一です。嘘の申告はもってのほか、不注意で間違った内容を申込書に記載してしまっても、確実に信用はガタ落ちとなって、審査は非常に通りにくくなってしまいます。
失業状態を脱して収入レベルを上げ、カードローン審査を通過しよう!
セブン銀行に限らず、どこの銀行のカードローンでも、消費者金融など貸金業者のキャッシングであっても、ほぼお金を借りる時の審査を通る条件は同じようなものです。それは、次の5つの項目について申告を甘く見てはいけないということなのです。
- 嘘の年収
- 嘘の勤務先
- 嘘の他社借入状況
- 必要以上の希望融資額
- 連続申込み
セブン銀行カードローンを利用するための一番の条件は、やはり返済能力の高い収入レベルになるということであり、失業中であれば少しでも収入の高い職業につかなければならないということに尽きるのです。
返済能力の高さは、勤続年数が長ければ長いほど良い評価となります。年収はいくら盛って申告しても、勤務先の情報などから大体はばれてしまいますので、信用を得るためにも決して嘘を言ってはいけません。
年収はほぼ正確に把握されてしまいますので、身の丈以上の利用限度額を希望しても、信用を落とすだけで、無駄なことなのです。
収入を良く見せようとして、大きな会社に勤めているように嘘をついても同じことです。カードローン審査にあたって、質問集には、原則として勤務先への電話連絡はしないことになっていますが、場合によっては連絡することもあるとの回答がされていて、確実に嘘はばれることになりそうです。
他社借入状況については、専門の信用情報機関に問い合わせ、ほぼ完璧に調べ上げられますので、絶対に嘘は通らないのです。また、短期間に続けてキャッシング申請をしていても、その情報は把握され、「ブラック」として怪しまれることになります。
信用情報機関には、銀行の全国銀行個人信用情報センター(KSC)、貸金業者系の日本信用情報機構(JICC)、クレジット・信販系の株式会社シー・アイ・シー(CIC)があります。
これら3社の間では、融資上の事故(異動情報)が発生したり、キャッシング申込時の申告情報があった場合に、一定の期間だけ情報を共有するCRIN(クリン)というネットワークがあります。このため、銀行・消費者金融・信販会社などの異業種間でも、キャッシング審査で重要な個人情報はすぐにわかってしまうのです。
以上のことを念頭に、セブン銀行カードローンの審査の通過を目指して下さい。